こんにちは!
札幌の心理セラピスト大咲けいこです。
21日に地震がありましたね…。
北海道は大きな地震に見舞われた経験が少ないので、
昨年の北海道胆振東部地震ではご自身が思っている以上に
大きなトラウマとなっている方も多いと思います。
特に地震に付随して起きた停電は、
当時は過ごしやすい天候だったとは言え、
「これが冬に起こったら…」と考えた方もいたと思います。
冬期の停電は、道民にとっては怖いことですよね。
ご家庭で使用されている暖房設備の多くは電気と灯油で動いているため、
電気が止まることは、
ストーブがつかない=寒さによる死の恐怖
に結びついている場合が多いのです。
私はこれは北国のDNAに組み込まれている恐怖なのではと感じています。
いずれにしても、怖いときは
「怖い!」「怖かったー!」と
外に出すようにしてあげてくださいね。
体が震える人は震わせてください。
そしてお子さんが怖がっている場合、
怖くないよ!もう大丈夫だよ!というのではなく、
「怖かったね」って受け止めてあげてくださいね。
我慢すればするほど、恐怖は大きくなってしまうから。
引き続き余震に気を付けつつ、防災グッズなども準備して、
安全にお過ごしくださいね。
↓ちょっとほっこりする画像を入れておきますね♪
さて今日のテーマは、『罪悪感』についてです。
罪悪感って日常いたるところで感じるものですよね。
たとえば、
『飲み会の後にラーメン食べて、〆パフェ(※)まで食べちゃった!あぁ罪悪感!』
(※札幌では〆にスイーツ(主にパフェ)を食べることが多いのです。)
(※ちなみに私は経験者です 笑)
などから、
・頼まれ事を断って相手が悲しい顔をしたとき
・結婚して実家を出たとき
・苛立ちを子供にぶつけてしまったとき
・旦那と大喧嘩してしまったとき
・仕事でミスをして周りに迷惑をかけたとき
・良かれと思ってしたことが裏目にでたとき
という、なんともいたたまれなくなるような、
胸が苦しくなるようなものまで大小さまざまだと思います。
今日はこの胸が苦しくなる罪悪感についてお話しますね。
上記の話で何か共通点があるとしたらなんでしょう?
なんとなく、
『相手に悪いことをしてしまった』
『相手を困らせてしまった』
という心情がみえてきませんか?
もしあなたにも似たような感覚があった場合、
その罪悪感を感じた時はいつもどうしてきましたか?
毎年母親と旅行していたOLのA子さん。
今年は友達と行きたいなと思いそのことを伝えたら、
「ふーん、友達の方がいいんだ」と、
不満そうな悲しそうな顔で言われてしまいました。その後も、「本当に行くんだ」「私とはもう行かないんだ」と言われ続け、
友達との旅行のワクワク感よりも、
母親に対する罪悪感がどんどん膨らんでしまったそう。
そして旅先でも母親のことが気になってしまい全然楽しめなかったようです。
罪悪感のあまり旅先から電話してしまったり、
そもそも行くのをやめてしまったなんて人もいるかもしれませんね。
このように端から見たら「え?なんで!?」と思うことも、
本人は激しく悩み、
自分の望みに従いたいときは
断腸の思いでその罪悪感を振り切り、
逆に罪悪感に飲み込まれてしまったときは、
自分の望みを後回しにしたことに対する
自分自身への激しい怒りと自己嫌悪感に苛まれてしまう。
自分の望みを叶えても苦しい。
自分の望みを諦めても苦しい。
どちらを選択しても苦しい状態。
これをダブルバインド(2重拘束)と言います。
あなたにも似たような経験がある場合、
なぜこんなにも苦しい罪悪感を持ってしまったのでしょうか。
実はこの罪悪感を持っている方が
あなたにとってメリットがあるからなのです。
罪悪感は幅広いので一概には言えませんが、
小さい頃にこんな経験をしていませんでしたか?
・親の期待が大きく、できなかったとき親が残念そうな顔をした
・かわいそうな親を支え続けていた
・親から虐待を受けていた
・親が無関心だった
・いい子でいると親が喜んでいた、そうじゃないと無視された
・ありのままの自分を受け止めてもらったことがない
・両親が不仲でずっと間を取り持っていた
親の期待に応え続けて、
親を支え続けて、
親から暴言・暴力を受けて、
親にとってのいい子を演じ続けて、
それでももらえない自分が欲しい親からの愛情。
なんで頑張ったねって言ってくれないんだろう。
なんでありがとうって言ってくれないんだろう。
なんで笑ってくれないんだろう。
なんで安心させてくれないんだろう。
こんなに我慢してるのに。
こんなに頑張ってるのに。
これを感じ続けたあなたはだんだんと、
私はお母さんにとって、
いてもいなくてもどっちでもよくて、大切にされなくて、
うすっぺらで、からっぽで、どうでもいい存在なんだ。
という思いを強めてしまったのかもしれません。
次第に『私はいらない子』『私はダメな存在』という
悲しみや無価値観、絶望感に打ちひしがれていたのではないでしょうか?
子供がこの感覚を感じることは、
大人が想像する以上に辛い体験です。
ただただ絶望でしかない恐怖の感覚。
なので小さい頃のあなたは
それを感じなくする必要があったのです。
自分の命を守るために。
それが自分を悪い子にしておくことだったのかもしれません。
わたしがダメなんだよね。
わたしがわかってあげればよかったんだよね。
わたしがもっとがんばればよかったんだよね。
これからもおかあさんをたすけるね。
がんばるから、おかあさん。
がんばるから。
だからごめんなさい。
だから、だからわたしをみすてないで、
ここにいさせてください。
罪悪感を持っていれば、役に立たない悪い子という、
どうでもいい存在ながらも微かに自分を感じることができる。
そして『ごめんなさい』という感覚でお母さんと繋がり
まやかしの安心感が得られる。
いつ切れてもおかしくない儚い糸のようなものが罪悪感。
生きることを許された唯一の証明書のようなもの。
『ごめんなさい』を持っていれば生きていていいというのが、
罪悪感を持つメリットです。
これって日常でもメリットがあるのですよ。
『ごめんなさい』を持つことで頑張れる。人の役に立てる。
『ごめんなさい』を持つことでダメな自分になって周りの人に見てもらえる。
このように罪悪感が生きる原動力になっている場合も多いのです。
ではメリットいっぱいの罪悪感を手放してしまったら、
儚い糸のような罪悪感を切ってしまったら、
あなたの中で何が起こるでしょうか?
そう、自分が悪いことにできなくなるので、
親に大切にされなかったと感じた時の
『私はいらない子』『私はダメな存在』という
絶望感と無価値観をありありと感じてしまうのです。
またお母さんとの唯一の繋がりも途絶えてしまうので、
より孤独感を感じてしまうかもしれません。
だから罪悪感をとっぱらえ!と言って
急にとってしまうことは、
実はとても危険な行為なのです。
このままだと、うつや依存症、パニック障害なども引き起こし、
最悪の場合、死にたくなってしまう可能性もあるのです。
ではどうすればいいのか?
まずあなたが、
喉から手が出るほど親からの愛情が
欲しかったという事を自覚し受け入れること。
そしてどんなに頑張っても
欲しい愛情はもらえなかったという深い深い悲しみを
丁寧に癒していくことが大切です。
ここで同期の心理セラピスト、白鳥大介さんのコラムをご紹介しますね。
————–(ここから引用) ————–
そんな過去の自分を感じながら胸に手を当て、
目をつぶって自分自身にこう伝えてみて下さい。
「よく頑張ったね」
「よく我慢したね」
「辛かったね、苦しかったね、怖かったね、悲しかったね」
「でも、あなたは生きるために最善の選択をした」
今はすぐに思えなくても時間をかけて自分を見つめていきましょう。
そして、そのときの自分を最大限、
他の誰でもない自分自身が肯定できたとき、
罪悪感は自然と手から離れていきます。
————–(引用終わり) ————–
「うつだけど薬は飲みたくない!薬を飲まないでうつのしんどい症状を改善し克服する方法」
リトリーブ=心の安心と自由を取り戻す心理学 札幌心理セラピスト白鳥大介 より
そう、この過程を受け入れるのはとても辛いことだと思います。
なぜなら心の奥にあった絶望を
自分のせいにして守ってきたわけですから…。
罪悪感は悪者ではありません。持っていてもいいんです。
ただ自分の望みを叶えるための行動が、
お母さんを悲しませたり死んでしまう恐怖に
結びついていることが問題なのです。
あなたはもっと自分の幸せを求めていいし、
自由を手に入れてもいいのです。
そうやって少しずつ時間をかけて
自分自身を見つめ直していくうちに、
気付いたら罪悪感が薄くなっていたのという事もあるのですよ。
あなたが持っている罪悪感を
一度ゆっくり見つめ直してみませんか?
ではまた~!^^
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◆【札幌】オープンセッション
2019年3月31日(日)10時~17時 担当:白鳥大介
今回のブログでも登場した白鳥大介さんが
札幌でオープンセッションを開催しますよー!
この機会に是非!!
https://www.reservestock.jp/events/325307
◆電話カウンセリング
モヤモヤの原因がわかるだけでも気持ちが落ち着きますよ。
◆心理初心者さんのためのお茶会
東京:2月23日(土)13時~17時 担当:木村貴子
『いつもひとりでぐるぐる悩んでいる心理初心者さんのためのお茶会』 を開催します!
◆【大阪】公認心理セラピストによるオープンセッション
2019年3月21日(木・祝) 開催!
もしかして私、嫌われてる?」から抜け出す心のお話会