『あなたのためを思って』~過干渉と愛情の違い~

こんにちは!
札幌の心理セラピスト大﨑けいこです。

最近暖かくなってきましたね~
もうお花が咲いている地域もあるのですよね。

札幌でもやっと日中はプラスの気温になる日もちらほら。
「今日はあったかいね~」なんて話もしています。

3月にはひな祭りもあるので、
お店の展示物もピンク色で華やかですよね。

春が来たように思いますが、
まだまだ油断できない時期なので、
みなさんも引き続き風邪などひかないよう
お過ごしくださいね。
そんな私はひきましたけどね…。

さて今日のテーマは、『過保護・過干渉と愛情の違い』についてです。

『あなたのためなのよ』

お母さんからこの言葉を聞いたら、
あなたは何を感じますか?

そして次に聞こえてくるのが、

『あなたにどれだけお金をかけたと思ってるの?』
『親として当然』
『あなただけが頼りなの』

これを聞くと体の感覚はどうでしょう?
なぜかロックされてしまうような、
反発したいけど力が抜けるような…。
それから次第に「あぁ、そうですか…」と受け入れてしまうような…。

でも胸の内にはイライラした何かがうごめいていて、
親に対して素直に感謝できない自分を責めつつも、
今にも出てきそうなそのドロドロになった感情を
ごっくんと飲み込んではなかったことにする。

あなたは、
『あなたのためなのよ』
という言葉を聞くと、
条件反射のように体の力が抜け、
頭がボーっとなって、
ロボットのようなお人形のような状態になり、
なんでもお母さんに従ってしまう感覚はありませんか?

そして本当はこんなことを感じていませんか?
・頼んでないし!
・ほっといてよ!
・なんで信用してくれないの!
・なんで応援してくれないの!
・いつになったら私を解放してくれるの!

でもそれをぶちまけることはできない。
こんなに愛情深く育ててくれているのに、
突き放してしまったらお母さんが悲しむから。

そしてどうして私はお母さんに対して
そんなドロドロとした気持ちを
持ってしまうんだろうと
罪悪感に苦しみ、自分を責め、
そしてまたお母さんの意に沿うように頑張り続ける。

でもあなたは、こんなことも感じていませんでしたか?
・本当は自分のことを応援してほしい
・本当は自分のことを認めて見守ってほしい
・本当は自分のことを尊重してほしい
・本当は自分の力を信じてほしい

毒になる親 一生苦しむ子供』では、
以下のようなことが書かれてありました。


毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫) 文庫 – 2001/10/18
スーザン・フォワード (著)

———-(ここから引用) ———-
コントロールしたがる親の多くは
必要とされなくなることを恐れているため、子供の心のなかに非力感を植え付け、
それが永久に消えないようにすることを望む。

(中略)

彼らは子供の親であることにしか
自分のアイデンティティーを見いだすことができないため、
子供が独立心を見せると裏切られ見捨てられたように感じるのだ。
———-(引用ここまで) ———-

読んでみてどうでしょう?
子供として、親として、
なにかしら思い当たる人もいると思います。

子供はいつでも親に対して、
応援してほしい、見守ってほしい、
うまくいったら褒めてほしい、
失敗したら受け止めてほしい、
一緒に考えてほしい、
いつでも安心させてほしい

というようなことを願っています。

このような安心感の中で子供は
どんどん成長意欲が育まれ、
新しい世界へ行ったとしても
自らの力で進んでいくことができます。

たとえ何か辛い出来事があったとしても
家族のもとに戻って安心させてもらうことで、
私は大切にされる存在だという
自分を肯定する力(=自己重要感)につながり、
また新しい世界へと旅立てるのです。

あなたは小さい頃から自分の欲求を出したとき、

・「お母さんの言うことだけ聞いていればいいのよ」と
自分がやりたいことはさせてもらえなかった

・「あなたには無理よ」「おかあさんがやってあげる」と、
親がすべてをやってくれた

・やりたいことをやったとき、応援してくれなかった

・何かができたとき、喜んでもらえなかった、否定された

・何かができなかったとき、ほら見たことかと嬉しそうだった

・何かができなかったとき、否定も肯定もされなかった

・「あなたが心配だから」という理由でなにかと詮索された

・お母さんの言う通りにしたときだけ嬉しそうだった

というような経験はありませんでしたか?

これが何度も繰り返されると、
次第にあなたは自分で考えることをやめ
全てお母さんが正しくて自分が間違っていると認識し
お母さんの意向に従う生き方を
自然と選択していったのかもしれません。

そうすることでお母さんが喜ぶし、
お母さんに嫌われずに済んだから。

そして極め付けは、『あなたのためなのよ』です。

その言葉にたとえ違和感があったとしても、
親からの愛情ということにしておけば
安心できたし頑張れたのではなでしょうか?

だから自分の本心は出さないように、
ごっくんごっくん飲み込み続ける必要が
あったのかもしれません。

ただこの記事を読んでいるあなたは、
そろそろ限界に差し掛かっているのではないかと思うのです。

———-(ここから引用) ———-
彼らの言う「あなたのためを思ってしてるんです」
という言葉の本当の意味は、
「私があなたをコントロールするのは、
あなたがいなくなってしまうことがあまりにも不安なので、
あなたを行かせないでみじめな思いをさせるためなのよ」
ということにほかならない。

だが、もちろん彼らがそのようなことを認めることはまず絶対にない。
———-(引用ここまで) ———-

あなたはこれからも親にコントロールされた人生を
歩み続けたいですか?

この状態が長引いてしまうと、

・自分の好きなものがわからない

・新しいことに挑戦するのが億劫になる

・誰かの指示がないと動けない

・自分の頭で考えて行動することが怖くなる

・楽しい、うれしいがわからない

・責任ある仕事をするとパニックになる

・自分の子供や周りに対してコントロールしたくなる

・常に自信がなく誰かに許可をもらわないと何もできない

という、常に誰かにすがっていないと不安を感じる人生
なってしまうかもしれません。
これってずっと人の言いなりの人生です。

あなたがそれで何も困っていなければ、
それはそれでいいと思います。

でももし、本当にあなたが自分の人生を取り戻したい、
自らの手で明るい未来を掴みたいと思ったのであれば、
心理セラピーがお役に立てるかもしれません。

まずは、『あなたのためなのよ』の言葉の意図を
しっかり見極める必要があります。
もちろん、親が心からそう思っていた可能性もありますが、
残念ながら、親の恐怖心から子供の成長意欲を奪うために
行われた行為である可能性が高いと思われます。
そうでなければ、あなたはこの言葉に反応しないはずだから。

愛情じゃなかったなんて、
辛すぎますよね。
だからこそ、怒りや悲しみや絶望は、
十分感じてあげてください。

それから最も重要なのは、
お母さんを喜ばせる役割の人生を
あなたが降りると
決意することです

そう、これはお母さんの恐怖であって、
お母さんが自分と向き合って解決する問題です。
そもそも子供であるあなたが
解決することは不可能なのです。

自分の人生を歩むことは、
お母さんを悲しませることではありません。

それが腑に落ちたときが、
あなたの本来の人生の幕開けです。

あなたの人生をあなた自身の手で掴みに行きませんか?

ではまた~!

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◆【札幌】オープンセッション
2019年3月31日(日)10時~17時 担当:白鳥大介
今回のブログでも登場した白鳥大介さんが
札幌でオープンセッションを開催しますよー!
この機会に是非!!
https://www.reservestock.jp/events/325307

◆電話カウンセリング
モヤモヤの原因がわかるだけでも気持ちが落ち着きますよ。

◆【大阪】公認心理セラピストによるオープンセッション
2019年3月21日(木・祝) 開催!
もしかして私、嫌われてる?」から抜け出す心のお話会